Digital ExtremesがTennoGenプログラムを開始してから10年が経ちました。TennoGenは、アーティストたちがデザインするユニークなカスタマイズをWARFRAMEへ提供するプログラムです。コミュニティアーティストたちによるコンセプトや視点は各作品に反映され、皆さんのファッションフレームにさらなる輝きを添えてきました。
コミュニティアーティストによって数百もの作品が応募されると、Digital Extremes社のアートチームによってチェックされ、審査に通り採用されたデザインがゲームへ追加されます。TennoGenプログラムを通じて作品が採用されると、アーティストへ報酬が支払われます。つまり、皆さんのご購入が、直接コミュニティアーティストの人生を変えるほどの大きな力となるのです。
皆さんのTennoGenプログラムへのご支援のおかげでクリエイターが得た成功事例をいくつかご紹介しましょう。
Goosmo

クリエイターによって、TennoGen作品が大きな道への第一歩となることがあります。Goosmoとしても知られるOliver Thanh An Vu氏にとって、TennoGenはゲーム業界への扉となりました。彼は現在Bitfire Gamesで3Dアート部門に従事して技術を磨き、アートへ情熱を注いでいます。
Goosmo氏は幼い頃から建築や創作に強い関心があり、彼の情熱はレゴからMinecraft、そしてZBrushやBlenderといった高機能な3Dツールへと移行していきました。また、オープンベータ版からWarframeプレイヤーとして活動していましたが、TennoGenへ取り組む決意をしたきっかけは、ある生配信でした。
「プリンシパルキャラクターアーティストのマイク・スカイアーズが最初のValkyrデラックススキンをライブ配信で紹介しているのを見たんです」とGoosmo氏は語ります。「最初にTennoGenに興味を持ったのは、あの時でした。それで挑戦してみようと思い、ZBrushで始めたんです。習得は大変でしたが、その価値は十分にありました」。
TennoGenプログラムでの最初の作品はRevenant Draugen スキンでしたが、彼のお気に入りの作品の一つはGauss Nitrolyst スキンです。Goosmo氏はTennoGenへの継続的な投稿を通して技術を磨きポートフォリオを充実させ、Bitfire Gamesで門下生の職を得ることができました。
「ずっとゲーム業界で働きたいと思っていました。でも、デンマークのゲーム業界は大きくないんです。どんな職種か、実現可能かどうかも分かりませんでした。TennoGenのおかげで、3Dアーティストの仕事に就くべきだということ、そしてそれが実現可能なものだと気づけたのです」とGoosmo氏は語ります。
Led2012

TennoGenプログラムを通じて成功を収めたもう1人のクリエイターは、Led2012としても知られる、フィリピン人アーティストのLendel Fajardo氏です。Fajardo氏は、2015年にPolycountで開催された第1回Warframe TennoGenコンテストでデザインを発表しました。「約10年前のPolycount x Warframe TennoGenの『テストラウンド』ですべてが変わりました」と彼は語ります。デザインは優勝こそ逃しましたが、彼はTennoGenに魅了され、数ヶ月後には最初の作品を発表しました。
以来、Fajardo氏はProtea Kollapsarスキン、Baruuk Zamariuスキン、そして最近ではXikonosシャンダナなど、30種類以上のTennoGenアイテムを発表してきました。彼はTennoGenの収益を家族や地域社会への支援に充ています。妹の大学の学費をはじめ、パンデミック中には家族のための食費や、現在では弟の大学の学費も支払っています。
「妹は今では家庭を持ち、1歳の赤ちゃんを育てています」とFajardo氏は語ります。「私にはまだ兄弟が1人いて、あと2年間大学に通わせる費用を援助します」
Rekkou

Rekkou氏はTennoGenプログラムへ初期から参加しており、彼の最初のTennoGenアイテムであるVolt Arresterヘルメットは、オリジナルのTennoGen x Polycountワークショップコンテストで発表されました。このヘルメットは、今でも彼のお気に入りの作品です。
「コンテストなので、選ばれる確率を上げるため、大勢から気に入られるものをデザインしなければというプレッシャーがありました」とRekkou氏は語ります。「でも、そんなことは気にせず、自分が好きなメカデザインを色々組み合わせ、個人的に気に入ったものを作ろうと決めたんです。それが受賞作品に選ばれた時は、本当に自信が持てました」
Rekkou氏はTennoGenクリエイターとして長年のキャリアを誇り、Gauss Agitoスキン、Volt Zenerスキン、Trinity Knightessスキンなど、優れたデザインを数多く手がけてきました。彼の努力は実を結び、ついに日本でビジネスを立ち上げることに成功しました。
「今、エアソフトガンやガレージキットに特化した3Dプリント事業を立ち上げています」とRekkou氏は語ります。「TennoGenプログラムのおかげで、日本で自分の会社を立ち上げ、快適に暮らすという夢を追いかけています」
LostEpoch

クリエイターの中には、TennoGenプログラムそのものを創作表現の場としているアーティストもいます。LostEpoch氏はスケッチやファンアートを制作するアーティストでしたが、家族からデザインを発表する手段としてTennoGenプログラムに参加するよう勧められました。「兄がTennoGenを試してみたらどうかと勧めてくれたんです」とLostEpoch氏は語ります。「正直、慣れるまで少し不安だったので、『Prime Timeでアート特集が組まれたら試してみよう』と考えていました。1ヶ月後それが現実のものとなり、今に至るんです」
LostEpoch氏の初作品は2022年のLamassu ショルダーアーマーで、以来Caliban Scion ヘルメットやライセット Herulyst スキンなど、素晴らしいアイテムをプログラムへ提供してきました。
LostEpoch氏は、TennoGenプログラムに参加するまでは、3Dアートをゲーム業界での専門分野やキャリアとして考えたこともなかったと言います。しかし今、創造性を発揮できる場所が見つかりました。「3Dアートはすぐに私の情熱になりました。自分のアイデアが形になるのを見るのは本当にクールで、アートに目的を与えてくれました」とLostEpoch氏は語っています。
TennoGenプログラムによる収入は、LostEpoch氏の個人的な生活にも役立っています。「デザインが採用されて間もなく、TennoGenによる収入で婚約指輪を準備し、山の頂上で妻にプロポーズしました。今では幸せな結婚生活を送っており、今年後半には第1子が誕生する予定です」と2人は語っています。
Ventralhound

VentralHound氏は放射線科医として医療現場に携わってきました。彼女の生活は多忙を極め、趣味としてのゲームから遠ざかる生活が続いていました。しかし、友人たちがSNS上で新しいクブロウやキャバットをシェアしているのを見たとき、彼女の心に火がついたのです。
何時間もかけてゲーム内マーケットを探索し、様々なアイテムの構成に関する理解を深めたそうです。「当時はクリエイティブな仕事の技術的な側面が得意ではありませんでした。ですから、自分でスキンを作ろうとは考えてもいませんでした。」VentralHound氏は医療分野に携わりつつ、テクスチャアーティストとしての仕事も引き受け、ゲーム用3Dモデルの作成に必要なスキルを磨いていきました。
「あの会社の仕事から、一連のプロセスについて理解を深めました」と彼女は語ります。「でも、サイクル全体を学ぶきっかけになったのはTennoGenプログラムでした。実際に難解な3Dプログラムを理解できると思えるようになったのです。 Hydroxate氏によるYouTubeチュートリアルは、本当に有益でした。私のような初心者には、詳細な説明が非常に役立ちました」
VentralHound氏の情熱は燃え上がり、医療現場から離れてゲームアートの道へ進むことを決意しました。そして今もその道を歩み続けています。彼女は常に努力を重ね、さらなるスキルアップを目指しています。彼女のお気に入りTennoGen作品は、最新作のHildryn Sarcostemaスキンとヘルメットです。同じような道を歩みたいと考えているテンノのために、アドバイスを伺いました。
「自分の仕事を愛することです」と彼女は言います。「ありきたりな言葉に聞こえるかもしれません。でも仕事への愛は、幸せをつかむ最も重要な要素だと思います。以前の医療の仕事も、今のアーティストの仕事も大好きです。どちらも喜びをもたらしてくれます。確かに、両立は大変でした。でも、クールなものを作りたいという情熱があれば、不可能じゃないんです。完璧を追い求めてはいけません。完璧なんて存在しないのですから。成長することを止めず、ゲームデザインへの新しい視点など、挑戦する心を忘れないでください」
TennoGenプログラムへの参加を検討されているアーティストの皆さんは、 Steam ワークショップガイドをご覧ください。また、現在開催中のTennoGen10周年記念セールで人気アイテムを割引価格でご入手ください。